シンタックホーム 菅野照夫
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2008年10月31日

「技」の極致

岩手県南・宮城県北とりわけ岩手県、東・西磐井郡には、気仙大工・気仙壁の職人がのこした遺稿が数多くある。いつきても、見飽きることのない「(旧花泉町内)「土蔵」、明治の「気仙壁職人・吉田春治」によって造られた作品は敬服する。現存は数軒ですが、幾度となくの天災に遭いながらも生き残っているのです。同時代の巨匠、彼の有名な「伊豆の長八」と肩を並べても可笑しくない壁職人ではと考えるのです。この土蔵の、2階窓上の「庇の垂木」の扇垂木などは、「社寺大工」の知識がないと無理で、如何に仕事の合間に勉強されたのか考えると、もの凄い強靭者じゃないと無理であろう思うのです。誰もがやらないことに挑戦する勇気と、これだけの作を理解される注文者である施主がなければ作れないのも事実です。それは現在でも同じではなかろうか。両脇の狛犬の逆立ちなどの形の発想など、普通狛犬とは神社などの鳥居の前で、信心ないもの威嚇し、悪心を追い払う役目なのですが、それを逆転発想で逆立ちとは、神様ではなく民間の土蔵の守りに持ってくるなんて、どんな頭の中だったか今は知る由もなく、大事なその家の宝物、穀類を貯蔵する目的のところを守ろうとしたのだと思うのです。現在「木と土」そしてものつくり者理解できる施主はどれだけこの日本国にいるだろうか。自分の棲家をつくるのに、どこの建設がいくらで、どこの工務店はいくらとの金銭的比較はすぐに出来るが、自然素材の物と形を理解できる方がどれだけいるだろう。そして夜なべ作業で造られた「竃神」など無言で日々のくらしの戒めの意味も込められたのだと考えるのです。
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2008年10月30日

江戸時代に建てられた茅葺民家

もう限界が来た「茅葺民家」が解体されるというので見学に行きました。柱等を見ても確かに古いのが解ります。直ぐ側には建てられ時間を経た現代住宅があり比較すると、とても可哀相なくらいの姿です。解体するにもただでは行かないので誰かに引き取ってくれないかいう話でしたが、特徴の売りがないので手は出せません。やはり先人が関わったと思われる建物をこれ以上晒しことは偲びない。内部の柱の表面は鉞削りです。削り面から見ても、古さがわかりただ当時の職人の技術が果たして、優秀だかどうかは解りません。全体の間取りからも、凄く「やっつけ」のような風に見えます。部屋なども確か格式あるつくりとも言いず、板張りなども今一という感じが取れます。外縁なども「風雨」に晒され、月日を経たのが解ります。縁側の妻角の縁板の扇張りの張る方を見ても、社寺の知識などがあったものと伺えるのです。釘後などからも、現在のような「洋釘」ではなく1部腐食により打ちなしている以外、江戸時代末期であろうと想像される。態々おいた草刈機の丸のこ刃などは1ヶ月も掛からずにこのように錆の腐食が激しい、それから見ると明治以前の釘がまだそんなに錆ないで、生きているこの方が、鍛冶屋職人の手打ちが確かだったと言える。
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2008年10月28日

続続・再生への出発(たびだち)

北側外壁面、風雨に晒された下見板から飛び出た2本の謎、梁行方向の二階梁が柱に直接取り付けてあったのです。柱は2階までの通し物なので、横架材である「胴差」はありません。全部貫工法のみの施工あり、現在の工法とは作り方が全然違うのです。解体工事は、建具など内部の簡単なものから外して、骨組みなどは最後です。上部の壁を取らないと、天井などは外せません。そして天井板は巾が7寸以下不揃いの板が張ってあり、順序良く番付を書かないと、再生の時に難儀するので大事な作業です。部屋名を頭に、後は板の番号がもっとも重要です。現在のような製材機のない時代、良くもこれだけ木挽きが挽いたものだ。2分3厘の板厚とは違い倍の厚みです。手で引く限界であったのだと思う。その上木目を見ながら巾を揃え、重ね部分は「そぎはぎ」加工と気の長くなる作業と想像する。で完成まで2年の月日を要した建物、その時間差が天然材を自然乾燥させ、現代のように只水分を抜く乾燥とは考えが違い、自然に乾かす重要さがここにもある。それが木のよさを育む「照り底光り」が出来るのである。
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2008年10月27日

続・再生への出発(たびだち)

100年以上もこの家のくらしを見つめ、主が1日も欠かさず手を合わせ家族の無事を祈願した神棚も、魂が抜かれ次の住まい手に引き継がれるため、取り外し方も慎重です。そのまま引き受けてくれる方がどの様な方であろう。・・・・・・・・・・ ベテラン2人で外しのだが、どうも「釘」が使用された形跡もなくどの様な止め方なのか・・・全然判らない。この家の棟梁の腕は確かだったと聞いていたので、無理せず作りの手順から考えないと、判らないのである。無理に外そうとするとどうもついてこない。こりゃ大変だ。・・・・・ でもナントカ一体で外せた。・・・・・・・・やはり留め方が想像できなかった。現代人には意味不明な仕事であり、良い勉強になった。過去を知ることの大事さその積み重ねが、伝統構法なのだ。また難問、直ぐ脇の土壁を外したら、「貫」が1段だけだ。後は全部竹小舞のみで100数十年も支えてイタナンテ、貫の数ではないのだとまた考えが振り出しに戻った。・・・・・・・明治の考えがまだまだ判らないことだらけだ
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2008年10月26日

再生への出発

明治の中頃の建物を手バラシ解体、他所に「嫁」に行くことが決まっての解体なので、完全なる商品です。1ヵ所1ヵ所バラシごとに、記録と記載はかかせません。建具なども、2枚組4枚組方向まで上桟に番付を書く。梱包も大きな布で包み、そのまま段ボール当てて輸送中の事故も最大限なくす努力する。1品1本すべて大事なものです。どんなに小さなもの例えば楔・込み栓のようなものでも、名を刻み保護袋に入れ日時、場所まで記録しています。床の間の小物の海老束なども、袋に入れその梱包に入れます。そうしないと、再生時にはまたうろうろと探し手間を考えたら、何でもそうですが最初良ければ全てが順調に運ぶのは小僧時から叩き込まれたのです。物事は手順を読んで運ぶのだと。それを教わった。・・・・・・・・・
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2008年10月25日

年月をあじわう

無垢の木、見た目の見栄と掃除をするのを、やむ現代人は正直本物の木を知らない。10年を越え、毎日手を架ける「手すり」の表面の底光りする艶はなんとも言いない味わいです。本物には同じものは存在しない。無垢の松の床板、木目が全部違うのです。建材のような金太郎飴のようなものもない。くらし家族への癒しは化学建材にない。何でも観でも、同じ模様のものに飼いならされた現代人、同じものにコントロールされ毎日を送る生活、仕事の中でこのように模様が違う味わいを忘れるから、追い詰められると変な方向に行く方々増えてきたのも、このように自然観が消滅したからではないのかと思う。自然に生かされ生きているのだと、「原点」に変えるのが人間ではないのか。・・・・・・・・・それが無垢との生活の中から生まれるのではと思う。
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2008年10月24日

直前の先人の仕事―3

現在「耐震補強」だと大騒ぎをしていますが、この建物は1978年の「宮城県沖地震」―1994年「三陸はるか沖地震」―1998年「宮城県南部地震」―2003年5月この地直下が震源の「三陸南地震」―7月「宮城北部地震」―2008年6月「岩手・宮城内陸地震」―7月「岩手北部地震」などでも耐え、その傷跡は内部を調査しても見当たらない、外部などは囲われているので、確かに筋交いも入っていないと思う。間取り等をみてもいわゆるマニアルに掲載している「耐震壁」の不足は明らかですが、遭えて所有者には補強せよとは忠告はしません。そのように不安を煽る「国」やり方には納得しません。造る時に確信を持って建てられたものを否定することは「一職人」として、行うべきではなく、どんな法律を作ろうが「絶対安全」は有得ないないのである。「大地震」が来たら安全な場所に避難する方向にと言うべきであり、貧弱な建物を法律によって建てさせておいて、現在では不完全だということの方が、「オレオレ詐欺」と一緒ではないのか。写真の通り現在の工法と同じで、当時もアンカーボルトは使用していますが、「座金・ナット」で基礎と固定した形跡はありません。「師匠」の考えは建物自体の横への「ズレ・移動」を防ぐ意外、地震時の上下動には無理に抵抗しないのが、伝統構法だと教わったのが正解と断言はしないが、代々伝えてきた考えが我々の自信にもなっているのです。この建物が造られ大きな地震に6回以上の衝撃に耐えてきたことを誇りに思う。
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2008年10月23日

直前の先人の仕事―2

現在の木造建築、「柱の垂直材のホゾ」「桁・梁・土台水平材に穴」と、ホゾ・穴施工寸法断面「90mm×30mm」長さは45mmから60mmでプレカット加工ホゾ・穴です。だから「補助金物」(釘・鎹・プレート金具)が必要になり、その上「ホールダン金物」まで必要だと「木組」を全然熟知しない1棟も建てたことのない「似非研究者」の話がまかり通る時代になった。それが手抜き工法の元凶である。そのような機械加工仕様で手抜きが横行したのであって、我利我利亡者の金儲けの考えにしか理解出来ないアホナ研究者が伝統構法を駄目にしたと言っても過言なのです。しかし、30数年以上前までのホゾは120mm角材に「巾90mm×厚42mm」長さも横架材を貫通していたのです。不安であれば15mmの「丸込み栓」で充分安全だったのです。それが日本の地方地域の伝統構法であり、都市の「やっつけ」木造建物と違いであるのが、6月の「岩手・宮城内陸地震」が証明しているのではないのか。「阪神大震災」被害建物の違いがこのように地方の実情を熟知した「木組大工職人」が支えてきたのであり、高々頭が少々良いから研究者だと名乗っているが、それほど木組みが判るのなら、実際にその主張通り自分で建てる自信があってこそ「木組大工職人」は確かだと理解すると思うのです。・・・・・・・(続く)
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2008年10月22日

直前の先人の仕事―1

1964年の東京オリンピック以後、わが国は物凄い経済発展した。そして1973年後半に起きた「オイルショック」の時代、先人(師匠)が建てた住宅の水回り関係を「リフォーム」することになり、間取りの1部変更のため「柱・土台」の1部も撤去することになった。30数年ぶりに当時の施工、「柱ホゾ・土台隅仕口」が陽の眼を見た。現在の木造建築は「法律」遵守のため、ひ弱なホゾでもOKで施工されています。木組みは「最低基準」の法律により、昔より短い、イワユル「短ホゾ」当時は「鎹」打ちで固定が奨励されたのですが、解体してわかりました。「ホゾ」の寸法は現在とは違っていました。角柱が立つホゾ仕口、土台を直角に組む仕口も昔からの「基本とおり」に施工されていたのです。土台隅仕口も「扇ホゾ」になっていなかったが、「土台・柱」とも「小根ホゾ」施工、キッチリと組まれていた。もちろん材巾通りに貫通された施工でした。・・・・・・・(続く)
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2008年10月21日

お産を見た

人のお産ではありません。・・・・・・・・・そして残念、「動画」で見せることは出来ません。倉庫の木の板壁にしがみついているカマキリを見つけました。約140cm高さでジーとして動きが見えません。近寄ると「お産中」でした。大きなお腹に力をいれ、スポンジ状のようなものが出っています。尻尾を左右に振りながら、長い時間を掛け、来年春遅くには大量に子供が生まれて来るであろう。でもなんで草葉の陰での卵はよく見かけますが、建物の外壁に生むなんて板壁の温もりが判ってのことではないかと思うのです。各地には色々な説があって、高いところに生むと雪が多くあるというのが通説のようです。勿論北風は背後の壁で遮るのでこの場所が一番暖かいと判断しての場所取りだったのではないかと思うのです。カマキリの心と習性はわかりません。しかし何で無防備な場所にと不思議です。岩手の南国気仙では大雪の予測はカマキリでは出来ないと思うのです。なぜかというと、東北の太平洋岸沿いは、日本海側と違い大雪などは春のドカ雪ぐらいで根雪になるような雪は何十年に1度でもあれば良いほうです。他の「HP・ブログ」 カマキリは大雪を知っていた 人間選書 大地からの“天気信号”を聴く 酒井 与喜夫著 カマキリが高いところに卵を産むと大雪」は本当か? どうして毎年産む高さが変わるのか、何を目安に決めているのか、それも雪の降る数カ月も前に...。積雪予想に挑み、自然の不思議に迫った民間研究者の記録。カマキリは積雪量を予知するか=PSJ渋谷研究所X カマキリの卵の不思議
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