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2007年04月19日

建築ジャーナル・2001・4月号から

国産材について再度考えてみたい。

建築ジャーナル・2001・4月号から(一気に読みたい方

2001.4月号を読んで 荻大陸氏(京都創成大学教授)に聞く 国産材はなぜ使われないか 国産材が使われないのは外材のせいではない


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設計者や施工者にとって、木材は外材であれ国産材であれ、より品質の高いものを、より安く使いたいというのが本音だろう。循環型社会、サスティナブル・デザインの必要性というお題目はあっても、現実にコストが高くついてしまえばお客さんは使ってくれないのが現実だからだ。 

たしかに国産材は高いイメージがある。木曽桧や秋田杉、北山杉などのブランド銘柄ではなおさらだ。

実際のところ、外材に比べ国産材はどのくらい高いのだろうか。
そして、本当に「高いから」使えないのだろうか。

もう一つは、「品質」である。荻氏は戦後、その良質性から新たな全国銘柄となった「東濃桧」を例に、@歩切れのない正量品、A良心的仕分け、B乾燥、Cきれいな仕上げ、を挙げている。 

結論から言えば、国産材はすでに、外材と比べ高い商品ではなくなっている。

残る一方の品質が問題となるが、それについては「(国産材が外材に負けたのは)要するに国産材の品質があまりにも劣悪だからなんです。」と荻氏は断言する。

これについて、荻氏へのインタビューから、その理由を明らかにしていきたい。

また、今後どうすれば国産材はよくなっていくのかについても聞いた。

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―写真― 松の木は自由に枝を張り、幹も自由である。

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1―「歩切れ」「空気売り」が蔓延

なぜ国産材が使われなくなったのか。「これは、外材が安いから高い国産材が売れなくなってきたと、業界も学会もそういう説明をずっとしている。

ところが外材が入ってきたときには国産材との価格差が非常に大きかったんですが、だんだん価格差を縮めながら外材はシェアを広げてきている。

こんな馬鹿な話はないですよね。

安くなりながら広げていくなら理屈に合いますが、高くなりながらシェアを拡大していくのは変です。 

外材が本格的に入ってくるのはだいたい1961年(昭和36年)からです。1970年(昭和45)に外材のシェアが50%を上回った。その時代から、東濃桧が銘柄化されるプロセスを調べていく過程で、国産材が売れるようがおかしいとわかってきました


要するに国産材の品質があまりにも劣悪だからなんです。

その劣悪さを表わすいい例が『歩切れ』です。

 たとえば3寸5分(10.5cm)角と表示してある材が、実際には10.5ない。10.0とか10.2しかない。

実際に10.5ないものを10.5という表示をして売る。そういう品物を『歩切れ』と言います。僕が研究しだした頃は木材は歩切れがあるのが通常だと、そういう話は聞いていたんです。

ところが実際は調べてみると、もっとすさまじい歩切れがある。 

普通、100m3の丸太を製材工場が仕入れて、挽いて製品にすると60〜70m3の製材になりますね。ところが100m3の丸太を仕入れてきて150m3の製品がでてくる。

仕入れて丸太の材積よりも販売する製材品の材積が大きくなる。常識ではありえない。

そういう製材がずっと当たり前だったんです。私はこれに『空気売り』と名前を付けた。歩切れなどというなまやさしいものじゃない。

要するに空気を売っているわけです。これが全国で蔓延していた。」


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もう7年も前のことですが、現在と比較してみても良いと思う。
5回に分けて掲載します。






posted by kanno at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 木造建築の謂れ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
 
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