シンタックホーム 菅野照夫
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2005年07月25日

伝統構法―木組み(「気仙大工槌蔵の家」の家)1

化学建材を一切使用せず、もちろん「シックハウス」には無関係な地元気仙杉・松等を使用、筋交なしの「落とし板壁ダホ栓」の家は、面内試験で「壁強度3以上」をクリアしました。
土台穴・柱枘は片寄せ蟻楔と込栓止、
桁梁等の柱枘は重枘差タル木(4寸角)上部まで貫通、
二階梁・梁枕の取付は「兜大蟻」逆滑りダホ栓又は重枘差しとして、補強金物一切使用せずに建てました。



もちろん構造強度は「M田建築構造事務所」「元木材高度加工研究所教授・鈴木先生」に監修アドバイスを受け、完成時には県の土木部住宅課担当の立会いの上、完成強度を機械試験の結果、倒壊の危険性はほどんと考えられないとの結論を得て、「住宅金融公庫」完成検査に合格しました。


気密・断熱等も、床下には自動鉋機の鉋加工屑に石灰を混合、鉋屑の上下には柿渋紙(クラフト紙)で気密を保った。勿論屋根板(30o厚板)の上に柿渋紙(クラフト紙)と外壁下地も柿渋紙(クラフト紙)の上に、土に返る薄い断熱材(アポロ宇宙船に使用)を吹付けました。又板壁だけでは生活者の心理が不安定になるため、小屋等の3角壁には「珪藻土」で仕上げを行って、「木」だけの不安感を解消しました。


この板蔵工法は現在、気仙大工建築研究事業協同組合の「気仙大工槌蔵の家」(意味、大工が造る)を商標登録が認められまして、組合が建築工事の受注を行っております。
また、組合活動が認められて平成15年、「地域ブランド」育成補助があり、床面積10u以内の「ミニモデルハウス」も展示公開中、「静かな独立部屋」として好評得ており、尚「気仙大工槌蔵の家」の間取り等はフリーサイズになっており、建て主の希望に添える形で建築致しております。



(写真の家)は内外とも塗装は一切しておりませんので、室内の床(桧・松板)を素足で歩くと木の温もりが伝わり、時間と共に木から出る樹脂・人の汗室内の色々な空気中塵などで、自然な艶が出て柱・壁板等は飴色になってきております。やはり時間と共に深みにある家になっていくのは、つくり手として長く住んで貰えるのが何よりの喜びです。


posted by kanno at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 気仙大工 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月20日

気仙大工の先人が残した「規矩術詳解」のおかげパート2

前回5月30日のブログの続き、小島淳吉の序文

小島淳吉本人「自序」(カタカナ→ひらがな訳)規矩術詳=発行 東京修文館 昭和13年5月3版から抜粋

抑も規矩とは何ぞや、規はCampasscsにして矩は Steelsquarなり、其の応用たる極めて広く其軌数理を脱して他に求むべからず、之を建築上に応用するに至りても又然り、元来我国は木造建築を主とせしに依り此の術の発達系統遠く木造建築に於いて世界的最古と稱せらる、大和の法隆寺五重塔の如く巍然として千有餘年の古を偲ばしむるもの亦此れ規矩の応用見ざるなし爾後抷此術を究むるの師一二三にアラざるも多くは之を伝ふるを秘し啻(ただ)に其概要を伝ふるのみ飜(ひるがえ)て現時の建築を見るに其使用材料は多くは不燃質物を撰ぶに至り煉瓦、石造、鉄筋、鉄骨の隆盛に趣(おもむき)きたりと雖(いえ)ども又此術の缺(ける)ベからざる所あるを知る、會て安政の昔出羽の儒者伊藤馨鳳山、信州の匠師小林源蔵師の隅矩雛形に題して曰く離婁の明、公輸子の巧と雖(いえ)ども規矩を以てせんば方圓を作すこと不能夫規矩なるものは方圓を作す準則なりと宣なる哉、不肖職を工業学校に取りて之の術を擔當す之を生徒に伝ふるに其方法實際的に亘らんとするも供試物を透視する経験なく、亦之を数理にのみ偏して解くば反りて昏迷に苦しみ両ながら意に存せざるに至る即ち木材【供試体】の表面は
了解するも其裏面又は中心に起きるべき変化を推考せざるに依りて茲に至るを知る、依て戴する所のものは實際的供試体を置き之に数理と曲尺との使用を兼ね漸次之を解きたり、其の体裁内容に至りては不備の点多々徒に世の嗤笑を招くや必せりと雖(いえ)ども生を日進月歩の世運に享くるを以て陋劣(ろうれつ)の筆墨(ひつぼく)を不顧之を世に公にせんとするのみ、依之初学者研鑽応用の萬一を裨補するを得ば意外の幸なり、希くば斯道先覚の士其不備を訓ゆるに吝ならざらんことを乞ふ。

大正十五年九月
小島淳吉 識


匠師小林源蔵 http://www.ncp.or.jp/dir4/D4_1_34_1.pdf

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2005年07月14日

気仙船大工、千石船建造・4隻目

今から10数年前(平成4年)「三陸海の博覧会」が釜石において開催された時、気仙からの出展に、木造和船「千石船」いわゆる「北前船」を気仙船匠会(船大工集団)が地元材(気仙杉など)で建造、大きさは気仙船大工の技術の粋を結集した、華麗で勇壮な千石船「気仙丸」。史実や学術的に忠実に復元された弁財船としては、わが国初めてのもので、長さ18m、350石積み(約60トン)、帆柱17m。建造するにあたっては、気仙地方の官民が一体となって街頭募金などの運動を展開。それを契機に気仙船大工は「気仙船匠会」(会長新沼留之進)を結成して推進した。そして博覧会では最高賞の「エキスポ大賞」を受賞した。

博覧会以後、「気仙丸」の話題が全国的に知られ、2隻目新潟県佐渡小木町に「白山丸」3隻目が大阪「浪華丸」と建造するたびに段々大きくなり、現在青森市内で建造中の「みちのく丸」(HP)は「気仙丸」の約2.5倍の大きさなり、次の建造地(山形)では更に大きくなるとのこと、今後益々、「北前船」の寄港地日本海沿岸を中心に、各港が建造を予定しているとの事、南は九州から日本海、北海道までの各港に「北前船」が揃ったら見事であるだろうと想像します。

「船体完成、「みちのく丸」 最大誇る復元北前船 江戸期海運の主役 気仙船匠会が青森で建造 」 東海新報 記事
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws605

千石船情報

http://www.ofunatocci.or.jp/sengoku/sengoku_top.htm


「みちのく丸」建造 北方漁船博物館財団
http://www.mtwbm.com/index2.html
白山丸
http://www17.ocn.ne.jp/~hakusan/
浪華丸
http://www.kousi.gr.jp/kousi/kikaku/seihin/higaki_001.html

2005年07月10日

次世代とミニハウス(板壁工法)の建前

現在中学2年生が、小学6年生の時の春、卒業の記念に将来の希望仕事の1つにと、国・岩手県の支援を受け、多くの大工左官を輩出した地域ブランド「気仙大工」の里で、気仙大工建築研究事業協同組合が、陸前高田市内T小学校において次世代の子等と2間×1.5間3坪の「木組み」の建前を行いました。
2方向は板壁工法、見学のために2方向は柱等は表しで行い、後日移転先では瓦屋根で仕上ました。


ここの小学校の校長先生は地元出身なのと、地元への理解が大きい先生だったので実現できました。そして、11人の卒業間近の子等はヘルメット・命綱を纏い、衣で姿に大はしゃぎやはり無垢の子等は素直で良い、カケヤ(大槌)を持っての組立はもう1人前です。当日はマスコミも多く取材にきて、NHKのインタビューを受けた男の子は、将来自分の家を造るのが「夢」だとはっきりと答えており、我々が仕掛けたのは先ずは大成功でした。

棟梁様のさしがね(ケセン語訳)棟梁の指図


我々の時代(昭和20〜30年代)には、建前前の大工さんの刻み場所、建てる家の前で仕事を行ない、道具等大工さんと身近な存在でしたが、現在はどこかで刻み、建前の2,3日前に材料を搬入、クレーンを使用しての組立と、もちろん作業現場付近は関係者以外の立ち入り禁止と大きく様変わりをして、子らの父兄周囲の環境、警察監督署など規制で「ものつくり」を子供らに見せることは出来なくなりました。そのこと事態はあきらめもしますが、何らかの機会を大人の我々が考えなくてはいけないのではないでしょうか。

めんこいワラしど (ケセン語訳)可愛い子供たち


何処も、ものつくり後継者難の時代にきっかけをつくる機会を企画しない我々大人にも大きな問題と思いました。常に銭がない、予算がないが口癖の役所対応を何とかしないと、何処では国民から徴収した銭を湯水ごとく使い、挙げ句の果てには官製談合、国民のお金を泥棒ごく横領と、それが日常茶はんじ、銭のためなら人を騙すのが当たり前と、それを活字テレビなどから、育ち盛の子供らには毎日報道され、ゆがんだ育ちになっているのを大人が、気がつかないのは、完全に「銭と言う麻薬、魔物」毒された社会を是正しないと、この子らの将来は怪うえのに早く気づいてほしいです。




この事業を通して気がついたのは、岩手県は日本一広い県のため、先生方の出身地と授業の準備のために地域への理解と、地域社会を知らな過ぎるのが感じました。と言うのは父兄と交流以外情報を持ち合わせていないのが現実なのです。勤務が終わると車で町の近くのアパートに帰り自分の時間を有効に使いたいのが本音なようです。もちろん労働者としては当然のことなのでそれは悪いとは思いません。色々話と1年間の計画に則り、国の指導を無視して単独の行動は出来ないのが現実と、教師になりたての時には疑問に感じていたことも、日々の時間に追われ、水平エスカレターのような毎日を消化していくのが一杯と言うのが先生方の現実なようです。

写真 
1 先生も一緒に桁の組立
2 梁の組立
3 将来大工なるときめた子ら
4 官民上げての神事
5 上棟式メイン 餅撒き




posted by kanno at 06:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 気仙大工 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月08日

無言、FAXが2台に

ここ数日前から、間をおかずに電話のベルがなるので受話器取るとFAX信号が流れてきます。
それも2台の電話のどちらかが鳴り、どちらも受話器取るとFAX信号になり、なにも送信されてきません。誰かのいたずらかとほっぽいて置いたら、又なります。さてと思い、全国に色々な方とお付合いさせていただいておりましたので、公安関係の方にTELで相談したら、発信番号確認しておいてとのことで、そして君の管轄の警察に連絡して置くから、酷いときには警察の方でなんとか考えるからと言われて安心しました。
発信番号から調べていただきましたら、首都圏の1都市からだと教えていただきました。

また、2週間以上も前に全国の会社のFAX番号があるので商売に利用して儲けてくださいとFAXが送られて来ましたが、こちらとして必要があるときは連絡先わかれば聞いても間に合いますので返事はしません。同業者から聞くと事務所のFAXは仕事終了時に拒否するとので電源を切ったりして対処しているとの事、こちらも遅くまで仕事していると何で今頃時間にと受話器を取るとFAXです。そのときは用紙が勿体無いので1度電源を切り拒否します。本当に自分際良ければ他人はどうあれお構いなし時代、何とか民営化の大臣みたいに電卓で計算していますぐの効果しか考えない輩が多くなりました。

知らないところにFAXするのなら一言断りの挨拶ぐらいしてからに出来ないのかと思いますが。電話FAXでの勝手な勧誘は一切お断りしていますので、このブログの関係で無言FAX連絡している方がありましたら、こちらでは不必要な勧誘、嫌がらせには断固拒否しますのでよくこのブログを読んでからにしてください。


posted by kanno at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月01日

〇〇〇〇農林のビス偽造問題

ビスの偽造認定書問題、住まいをつくる立場から、現在の住宅建設の大きな問題点、補強金物強度を建築後に、検証してくれる機関のないのをどなたも提起していない、のの方がもっと大きな問題ではないでしょうか。

前にもブログに書きました。釘・ボルト他の金物類について、最高の条件データのみで流通している現在、一軒一軒、条件が違う建築材料である、木材・合板・ボード類に取り付けられた後に、本当にデータ通りに強度を保っているか常に疑問に感じます。完全乾燥の木材を使用したとしても、湿気を吸ったり吐いたりしている限り、鉄は錆びるのではないでしょうか。もちろん温度差による結露も発生します。だから取り付け部分に湿気ないといいきれないと思います。古民家解体(明治初め)したときに和釘が多く打たれたのをみた時、100数十年経ても又の使えるくらい錆が発生していませんでした。

しかし、戦後の高度成長時に作られた住宅を解体すると、多くの木材に打たれた釘のほどんとが、錆びて痩せたうえ、錆び付いてとても強度があるとは信用しがたい姿になっています。
また木材が調節機能を失ってミイラ状になれば別ですが、ミイラ状の木材に釘・ボルト金物などは強度が発揮出るかも大いに疑問です。

ましては外材などの海に、一度漬けた材木などは、塩分が含水している以上金物の腐食速度が速いのではないでしょうか。それが、筑後数年、数十年経て災害が発生、損傷した時の責任は施工者と言われても困りますが、安易に金物に頼った「法」の考えでの住まい作りと、今の経済コストのみ主眼の時代は過ぎたのではないでしょうか。

釘より、木材に取り付ける強度は抜群に違うのも理解できますが、時間を経ても強度が変わらないと何方か大きな声で証明していただけないものでしょうか。確かに自己の利益のために、今回の偽造認定書問題と思いますが、????????


posted by kanno at 22:11| Comment(1) | TrackBack(0) | 木造建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
 
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